たなろぐ

安く旅行するのが趣味。

【反省・対策】総合旅行業務取扱管理者を独学で受験したら不合格になりました。

平成30年度(2018年実施)の総合旅行業務取扱管理者:試験の受験案内が発表されました。

www.jata-net.or.jp

 平成29年度(2017年)10月8日に実施された総合旅行業務取扱管理者試験を受験した結果、不合格となりました。国内旅行業務取扱管理者に合格した時と同様に独学での合格を目指しましたが、あと一歩及びませんでした。来年も受験するか迷いましたが、今まで勉強してきたのだからと思い直し、引き続きの受験を決めました。

 本当は合格して「合格のポイント」をブログに書くつもりでした。まさか不合格になってしまうとは。とはいえ不合格者なりに気づいた重要ポイントも幾つかあるので反省と対策をかねて記事にまとめてみました。

【最初に】
 この記事は国内旅行業務取扱管理者試験に合格し、総合旅行業務取扱管理者試験を受験区分E(受験科目が約款・海外旅行実務)で受験する人向けに書いています。独学で勉強することを想定しています。使用する参考書:ユーキャンの「総合旅行業務取扱管理者」*2019年版のU-CANの参考書がアマゾンに登録されました。

2019年版 ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン【新運賃「ANA FLEX」等を反映】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

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【科目について】
 受験区分Eの受験者が受験しなければならない科目は「約款」と「海外旅行実務」です。分かり易くまとめると以下のかたちになります。総合旅行業務取扱管理者試験を実施している日本旅行業協会のHPに掲載されている試験問題とあわせてこの記事を読んでもらうと分かり易いです。
試験問題・http://www.jata-net.or.jp/seminar/exam/guide/exam.html

★約款★
問題数:30問(100点満点)
試験時間:40分
★海外旅行実務★
問題数:52問(200点満点)
試験時間:80分
*海外旅行実務は問題冊子、資料冊子の2冊で行われます。2冊の行き来が面倒です。
*どちらも合格点は60%以上です。

 海外旅行実務は5つのカテゴリで構成されています。配点は各40点×5カテゴリ=200点となります。この記事の大部分はこのカテゴリの解説です。
 このカテゴリ分けは私が独断で分けたものです。平成29年度の試験問題と対応しています。ただ、28年度や27年度の問題でも基本的には同じです。詳しくは以下の通りです。

カテゴリ:航空運賃
問01〜08
カテゴリ:パスポート、税関
問09〜16
カテゴリ:英語
問17〜24
カテゴリ:海外観光地理
問25〜44
カテゴリ:航空知識、時間計算
問45〜52

【「約款」の反省と対策】

 「約款」では旅行契約に関する問題が出題されます。約款に関しては心配する必要はありません。というのも約款は「海外旅行実務」と比べて簡単だからです。試験範囲も限られています。ですので参考書を2週程度終わらせた後、日本旅行業協会のHPに公開されている過去問を全て終わらせるだけで自然と合格点以上の点数をとれるようになります。
 間違えた問題はその都度、参考書で何故間違えたのか確認して下さい。そうすることで知識が定着します。勉強時間は限られてくると思うので約款に時間をかけすぎないようにして下さい。「海外旅行実務」が勉強のメインです。

【「カテゴリ:航空運賃」の反省と対策】

 ここからは「海外旅行実務」の内容になります。「航空運賃」では問題文と資料(別冊子)を読んで正しい運賃を選択する問題が出題されます。航空運賃はJR運賃計算と比べてルールが少ないので参考書と過去問を繰り返し解けば全問正解できます。
 問題はスピードです。海外旅行実務は問題数の割に試験時間が短いので如何に問題を早く解くかが鍵になってきます。過去問を解く際には必ず時間をはかって下さい。
 今回、私は8問中2問ミスする失敗を犯してしまいました。結果的にそれが不合格の最大の原因となったと考えています。出題範囲が広い海外旅行実務では毎年出題される基本問題を確実に正解するのが大切だということを痛感させられました。
 また、運賃計算だけでなくフライトを変更した場合の手数料、キャンセルした場合の払戻額なども見逃さずに勉強しておくべきでした。

【「カテゴリ:パスポート、税関」の反省と対策】

 「パスポート、税関」ではパスポート申請時に必要な書類を選択する問題や、海外から持ち帰った時計やバッグが課税対象(税関)になるか問う問題等が出題されます。こちらも航空運賃と同様に参考書と過去問を繰り返し解けば全問正解が可能です。
 ただ注意したいのは税関関係です。免税範囲や海外市価、課税価格、簡易税率、動物検疫、植物検疫、、、色々覚えなければならないルールがあります。過去問を解いて間違えた問題については参考書を見ながら何故間違えたのか確認しましょう。
 私の場合、このカテゴリで1問ミスしました。今後は細かなルールを再確認して勉強するつもりです。

【「カテゴリ:英語」の反省と対策】

 「英語」では英検2級程度の長文が出題されます。英語が得意か不得意かで試験の難易度は大きく変わってきます。というのも比較的対策しやすい「航空運賃」、「パスポート、税関」、そして「英語」すべてで満点をとると40点×3カテゴリ=120点となり合格点の6割に達するからです。
 英語は国公立大学やそれなりの私大の入学試験をパスした人なら悩むことはありません。恐らく楽勝に解けるでしょう。しかし、問題は私の様に英語が不得意な人の場合です。
 そういう人はどの様な対策をすべきか?ですが、「英語が不得意」と一言で言っても不得意の程度は千差万別なので万人に勧められる様な対策はありません。
 ただ試験英語は旅行に限定した長文が出題されるため旅行関係の単語を覚えることが補助的な対策になりそうです。これについては参考書にまとめて掲載されています。
 私の英語対策ですが大学受験用の単語帳、英検対策用の英長文問題集を使って勉強しています。やはり英長文を読んだ経験が少なすぎました。
 私と同じ様に英語が苦手な人で、思い切って英語を捨ててしまおう!と考える人もいるかもしれませんが、それはオススメしません。何故ならこの試験以外にも様々な場面で使用でき、汎用性も高く、他者から評価されやすい英語を捨てて貴重な時間をこの試験でしか使わない勉強に使うのは勿体ないからです。
 幸いなことに、試験の英語は設問の選択肢が日本語で書かれていたり、出題テーマが旅行に限定されている等、英検2級レベルとはいえ若干難易度が抑えられています。
 希望はあります。英語が苦手な人でも諦めずにコツコツ勉強しましょう。私も頑張ります。

【「カテゴリ:海外観光地理」の反省と対策】

 「海外観光地理」では海外の観光地に関する問題が出題されます。このカテゴリの大きな特徴として問題数が他と異なり20問、配点は1問につき2点(2点×20問=40点)という点があげられます。
 正直なとろこ、このカテゴリの勉強はほどほどでOKです。時間をかけすぎてはいけません。
 というのも難しい問題に正解しても2点しか獲得できないからです。仮にここ以外で既に合計115点獲得していたとして、合格点の6割を越えるには海外観光地理で3問も正解しなければなりません。(2点×3問=6点。これに115点を加えて121点。6割をクリア。)
 この様にコストパフォーマンスが悪いです。しかも出題範囲は航空運賃や英語と比べて広く、知っていなければ解けない問題も多いです。よって他のカテゴリの勉強をした方が効率的です。私はここに時間をかけすぎて他が疎かになってしまいました。
 対策としてよく耳にする「旅行パンフレットを読む。」ですが、これも無駄です。旅行パンフレットに大きく掲載されているような有名観光地を単純に選び出す様な問題は出題されないからです。それに観光地(パンフレット)が多すぎて非効率です。
 そういうわけで参考書に掲載されているものを覚えるのが一番の対策です。実際、参考書に掲載された問題が多数出題されています。全体的にはメキシコ、インド、カリフォルニア(アメリカ)、ハワイ(アメリカ)、オーストラリア、イギリス、中国の観光地から頻繁に出題されている印象を受けます。*あくまで印象です。

【「カテゴリ:航空知識、時間計算」の反省と対策】

 「航空知識、時間計算」では現地時間計算、所要時間計算、都市コード、航空コードに関する問題が主に出題されます。計算問題やマニアックな知識が問われ、試験終盤に位置し時間に追われるため英語と並んで難しいカテゴリです。私はこのカテゴリの得点が最も悪かったです。次点は英語でした。
 問題の例をいくつかあげます。現地時間計算問題は東京が2017年11月1日午前9時の時、次に記す都市の現地時間は何時か?誤っているものを選択せよ。といったものです。
 この問題の難しさは問題文に記された都市がどの国にあるか知らないと解けない点です。例えばコナやブリュッセルがどこの国にあるのか知らないと問題を解けません。
 ブリュッセルがある国はベルギーで、ベルギーの時差は資料(別冊子)にGMT+1と書いてあるから、、、といった具合に計算する必要があるからです。マニアックな都市が出てきた場合、難しくなります。
 それから都市コードや航空コードも数が多いため難しいです。例えば都市コードのMRS(マルセイユ・フランス)とMSY(ニューオリンズアメリカ)は混同しやすいですし、航空コードのMS(エジプト航空)やNX(マカオ航空)は知らなければ文字だけで航空会社を推測できません。
 この様になかなか手強いカテゴリです。対策としては都市コード、航空コード、国の3つを対応させて暗記する、早く確実に時間計算を行う、といったところでしょうか。私の場合、早く確実に計算を行う部分が不十分だったので現在その対策(過去問)に取り組んでいます。

【その他・遠方の人はホテルを予約する。】

 総合旅行業務取扱管理者試験は国内旅行業務取扱管理者試験とは異なり、試験開始が午前からです。平成29年度試験では11時から。試験は大都市でしか開催されません。ですので住んでいる場所によっては余裕を持って会場に到着できないことがあります。
 その可能性がある人は前日、試験地に宿泊することをオススメします。1年に1度きりの試験です。電車が遅れたり、試験会場のどの部屋に行けばいいか分からず迷ったり、長時間の移動で疲れてしまっては損です。是非、試験概要(実施地)が発表されたらすぐにホテルを予約してください。
 試験概要は例年6月後半から7月初旬にかけて日本旅行業協会から発表されます。

【その他・マークした答えを正確にメモする。】

 試験問題はマークシート方式です。問題冊子は持ち帰りできます。自分がどう解答したか問題冊子にメモしておきましょう。すぐに自己採点が出来ます。
 その際、注意してほしいのが「正確にマークする。正確にメモする。」ということです。マークする箇所を間違えないようにして下さい。問題番号とマークシートの番号を対応させて下さい。
 そしてメモも正確に。私は自己採点で合格点を越えていたものの実際には不合格でした。これは本当にがっかりします。こうならないようにくれぐれも注意して下さい。
 解答速報はユーキャンが早いです。確実性ならJTB総合研究所です。これらよりも遅くなりますが日本旅行業協会からも公式解答が発表されます。

ユーキャン/解答速報http://www.u-can.co.jp/sokuhou/index.html

JTB総合研究所/教育プレスリリースhttps://www.tourism.jp/news/education/

【最後に】 

 総合旅行業務取扱管理者試験はしっかり勉強すれば必ず合格できる試験だと思っています。とはいえ私は不合格者なので説得力がないのですが。でもそう考えて勉強しています。私の様に勉強が苦手な人も諦めずに合格を目指して一緒に頑張りましょう!

足摺岬とジョン万次郎。高知で自然と人のコラボを楽しんできました。

 四国には2箇所、有名な「すみっこ」があります。1つ目は四国の右端にある「室戸岬」(むろとみさき)、そして2つ目は左端にある「足摺岬」(あしずりみさき)です。どちらも高知県内にある風光明媚な観光地です。

 でも単に景色が綺麗なだけじゃありません。というのも高知県の観光地は他県と比べて人との結びつきが強いんです!今回紹介する足摺岬もそうです。それって、どういうこと?と思った人にこの記事はオススメです。

 ということで「自然」と「人」の結びつきを感じられる「足摺岬」(あしずりみさき)を紹介します。足摺岬雄大な自然だとすると、それに対応する人は「ジョン万次郎」です!この人について簡単に説明するとこんな感じになります。

 ジョン万次郎(1827年〜1898年)は高知県出身の偉人で、足摺岬近くの村の漁師の息子として生まれました。ある日、彼が乗った船が嵐で難破し、遭難してしまいます。しかし、幸運にもアメリカの船に助けられ命拾いします。この時、彼を助けたアメリカ人船長から才能を見いだされアメリカに渡ります。そのアメリカで様々な知識を習得、帰国した後はその知識を活かして幕府、土佐藩で活躍しました。幕末の志士にも影響を与えています。

 といった人です。いや〜すごい人ですね。困難な状況にあっても自分の才覚で人生を切り開いたって感じの人ですね。今から100年以上も前にそんな人がいたなんて。ジョン万次郎という人を知って勇気づけられる人、結構いるんじゃないでしょうか。ジョン万次郎も多分、訪れたことがある足摺岬。少しですがご紹介します。

 まずは肝心な足摺岬までのアクセス情報です。足摺岬はかなりアクセスが悪い場所にあります。高知市内からも遠いです。したがって高知市内からゆっくり日帰り旅行、とうのは苦しいでのでやめておいた方がいいかもしれません。じゃあどうするか、ですが足摺岬の最寄り駅である中村駅(土佐くろしお鉄道)近くのホテルを予約して、そこからレンタカーで向かうのがオススメです。

 グーグルマップでは中村駅から足摺岬まで車で約1時間と表示されます。ですが、ルートにもよりますが道が狭く、場所によっては車両1台しか通行できない箇所もあるので2時間程度はみておいた方が無難です。

 レンタカーで険しい山道を抜けた後は足摺岬横の駐車場に駐車しましょう。お疲れ様でした。駐車場の周りは緑に囲まれているのでとても気持ちが良いです。駐車場近くにはトイレもあるので安心して楽しんで下さい。

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 駐車場を離れて足摺岬の入口に向かうとそこには、、、ジョン万次郎先生の銅像が!遠く太平洋を眺めています。ジョン万次郎先生も恐らく見たであろう景色を今、自分も見ている。そう考えると感慨深くなります。

 桂浜(かつらはま)にある坂本龍馬像もそうですが、高知県内にたてられた偉人の銅像はどれも太平洋を眺めるようにして設置されています。私はそこに高知県民の県民性、他では見られないキャラクター性を感じてしまうのですが皆さんはどう思いますか?

 足摺岬の入口には土佐偉人銅像案内図という看板もありました。よくこれだけ偉人の銅像をたてたなと。こんな看板があるのは高知県だけだと思います。この記事の最初に「高知県の観光地は他県と比べて人との結びつきが強い。」と書きましたが、その根拠の1つがこんな看板なんです。

 美しい自然に興味が無くても、人と自然のコラボであれば興味があるという人もいると思うので観光戦略としても上手い切り口を造ってるなと個人的に思ってます。

  ここから足摺岬に足を踏み入れます。入って早々、南国チックな植物が出迎えてくれます。こんな植物、普段見かけないですよね。珍しいです。

 この小道、すごくいいと思いませんか?生命力溢れる植物を身近に感じられるなんてかなり贅沢。夏でも風通しが良くて、微かにさす太陽の光が良い感じです。こんな道をドリンクを飲みながらゆっくりと歩いてみる。足摺岬の楽しみ方の1つです。

  小道を進むと展望台に通じる階段が見えてきます。これをのぼれば展望台です。

 展望台では足摺岬の四方を見渡すことができます。訪れたのは9月だったのでとても穏やかな太平洋が見られました。太平洋と自然。ひたすらに癒される景色が広がっています。こんな場所が近くにあれば最高ですよね。

 足摺岬、どうだったでしょうか?とても癒される場所だと思うので高知県に遊びに来たら行ってみて下さい。他にも足摺岬から歩いてすぐの場所に金剛福寺(こんごうふくじ)というお寺もあります。色々楽しめます。

 上の写真は金剛福寺に置いてあった「ジョン万次郎NHK大河ドラマ化」の署名用紙です。他府県民からすると坂本龍馬大河ドラマ化されてるから充分じゃないですか〜!とツッコミたいですが、地元の人はそうは思っていない様です。まだまだ高知にはスゴイ人はいるんだと。いずれにせよ、ジョン万次郎先生は高知県民から愛されているようです。

www.johnmung.info

【016】屋島に行けば瀬戸内海の美しさを100%楽しめる!

 香川県にきて絶対に行きたい場所といえば、金比羅さん、栗林公園丸亀城。どれも外せない超有名観光スポットです。でも、今回はそういった超有名観光地に隠れて目立たない観光地「屋島」(やしま)を紹介します。

 四国以外の人で屋島と聞いてピンとくる人がいたらそれはスゴイと思います。というのも屋島は平家と源氏が争った場所だからです。「壇ノ浦の戦い」を覚えている人は多いでしょうが「屋島の戦い」を覚えていた人は結構な歴史好きでしょうから。恥ずかしながら私は当然、屋島と聞いて何も思い浮かびませんでした。

 そんな歴史的に「争いごと」のイメージが強い屋島ですが、髙松市民にとっては癒しの場所として親しまれています。だから屋島には水族館や屋島寺があります。かつてはロープウェイもありました。例によって前置きが長くなりましたが、屋島の「いいとこ」を紹介しますね。

 まず屋島へのアクセスですが、ふもとから屋島ドライブウェイ(無料)が整備されているので楽に頂上までいけます。駐車場は有料です。駐車場に車を駐めて早速、周辺を歩いてみるとすぐに気持ちの良い景色を見られました。瀬戸内海の大パノラマを満喫できます。

 瀬戸内海にぽつぽつと浮かぶ小島は景色を面白くしてくれます。もし小島群が無ければ瀬戸内海がこれほど讃えられることは無かったでしょうね。香川県で美しい瀬戸内海を見たいなら間違いなく屋島!と思わせてくれる景色です。

 ただ、香川県の西に紫雲出山(しうでやま)というこれまた美しい瀬戸内海が眺められる場所があるんですが、そこは桜が所狭しと植えられている場所で特に春の景色が素晴らしいんです。ですので西の紫雲出山、東の屋島としておきます。

 通路もこんな感じにキレイに整備されています。これなら子供連れや、車椅子の人でも通行し易いと思います。

 屋島には軽食が食べられる場所もあります。昔ながらの建物がとても良い感じです。ふらっと立ち寄れる場所があるのも屋島の良さです。

 店内から外を眺めるとこんな感じです。夏なのに店内を心地良い風が通ります。

 こちらも店内から外を眺めた写真です。こういう場所ってなかなか無いです。お店の中から青空や森が見えるのは想像以上に癒されますよ。

 定番のうどんを注文しました。ツルツルしていて美味しかったです。

 うどんを食べた後は再び散策へとでかけました。真夏でも森の中は涼しいです。  

 そして日が沈む時刻になりました。太陽が瀬戸内海に沈んでいきます。この景色はずっと眺めていても飽きないと思います。日が沈む景色を最後に見たのは何時だっただろう、、、?いつも仕事に一生懸命でそんなことは忘れてしまったな、、、この景色を見た人は思わずそんな臭いことを考えてしまうでしょう。

 日が沈みました。高松市内からすぐの場所でこんなキレイな景色が見られるとは。行ってみて良かったです。

 屋島。どうだったでしょうか?ここ数年、観光業界には「絶景」ブームが起きていますが、その殆どはアクセスが難しい場所ばかりです。絶景を見るためにはそれに見合う苦労が必要ということなのでしょう。

 しかし、屋島ではそんな苦労をすることなく美しい景色が見られます。それは全て数百年前から屋島を大切にしてきた香川県人のお陰。本当に感謝です。そんなことに想いをはせつつ、、、。是非、髙松に遊びに来た際は寄ってみて下さい。

旅とカセットウォークマン。

 数年前にレコードが若い音楽好きや、新しい物好きの間で注目されているらしい。という噂を聞きつけて試しにレコードを買って以来、その魅力に取り付かれてレコードを買う生活を続けています。 レコードの良さはやっぱりデジタルには出せない暖かみがある音。こういう話をよく聞きますが、私も実際にレコードを聴いてみるまで半信半疑でした。でもこれはホントです。角が取れた様な音と表現するんでしょうか?とにかく心地良い音がします。

 旅行をしていてもレコードの様な暖かみがある心地良い音を聴きたくなる時があります。例えば冒頭の写真の様な美しい海岸を歩いている時に聞きたくなります。でもレコードを外に持ち出して聞くわけにはいきません。そこでレコードと同様に暖かみがある音楽が聴けるカセットウォークマンを買って旅先で楽しみたいと考えるようになりました。

 そう考えて、まずはカセットテープについて色々調べました。すると、どうやら最近のレコードブーム(局地的なものですが。)に引き続き、カセットもブームになっていたみたいです。渋谷にあるレコード専門店「HMVレコードショップ」にもカセットテープのコーナーができて、中でも中目黒の「waltzワルツ」というカセットテープ専門店が話題とのこと。

 ちょうどムーンライトながらに乗車するために東京にいたので早速、waltzに行ってカセットテープを購入しました。購入したのはGuardians Of The Galaxyというアメコミ映画のサントラ。もちろん新品。まさかカセットテープの新譜を買うことになるとは思ってもみませんでしたが、いざカセットを手に取ってみると手に収まるサイズ感がなんとも良い感じでした。

 カセットテープを手に入れたら次はウォークマンです。ウォークマンといえばSONYです。しかし現在、SONYはカセットウォークマンを製造していないので、ノーブランドの新品カセットウォークマンを買うか、オークションで状態の良い中古のSONYのカセットウォークマンを買うか、このどちらかになります。私は旅行に持って行くものだからとオークションを選びました。この選択は大正解でとても質の良いウォークマンを手に入れられました。

 ウォークマンのモデルはSONYのWM-EX677。今ではあまり見かけなくなった日本製です。外装もプラスチックの安っぽいものではなく金属製。SONYが今のApple以上に世界を席巻していたころのプロダクトというところがグッときます。今でも格好いいです。まさに日本が世界に誇れるプロダクツです。

 カセットとウォークマンが揃ったらいよいよ旅行へと出かけます。今回はウォークマンが似合う旅先を選んでみました。高知県の土佐西南大規模公園(とささいなんだいきぼこうえん)、足摺岬(あしずりみさき)です。土佐西南大規模公園は高知県の西側にある美しい海岸です。

 海に着いてカセットウォークマンの「再生ボタン」を押すと僅かなノイズと併せて音楽が流れてきました。音楽を聴きながら澄み切った青空と穏やかな海、鏡のような砂浜を眺めつつ歩いてみたのですがとてもリラックスできました。これはイイです!かなりオススメです!イヤフォンから聞こえてくる柔らかい音と波の音が重なり合う感じがとてもよかったです。

 歩き疲れたら公園内の休憩所で休むことが出来ます。私が訪れたのはちょうど昼時で近くに住んでいる人がお弁当を食べたり、昼寝をしていました。こんな場所が近くにあるなんてとても贅沢なことですよね。私もここで音楽を聴きながらコンビニで予め買っておいたサンドウィッチを食べました。

 公園を後にして足摺岬(あしずりみさき)へ向かいました。四国の西端にある岬です。去年、東端にある室戸岬(むろとみさき)を訪れて以来ずっと行ってみたかった場所です。室戸岬と比べるとこちらはまさに断崖絶壁というイメージです。自然の雄大さを感じられる場所でもあります。

 足摺岬をカセットウォークマンで音楽を聞きながら歩きました。先程と違って波の音は遠くから微かに聞こえてきます。ここは森に囲まれている分、音楽メインという感じです。ただ時々、木の葉が揺れる音が聞こえてきたりして、こちらもなかなか心地よかったです。

 足摺岬周辺の木々はどこか南国風です。とはいえ沖縄っぽいというわけでもありません。ここ以外では見かけないような独特な雰囲気が広がっています。やはり足摺岬はわざわざ行く価値のある場所でした。

  小道の脇からはこんな景色も見られます。遠くに見える海が眩しいです。こうしてみると自然とアナログなカセットの音ってどこかシンクロしている様な気がします。どちらも癒しの存在で日々変化していくところとか。上手く表現できませんがそんな風に感じます。

 今回は「旅とカセットウォークマン」というタイトルで記事を書いてみました。デジタル音楽全盛の今、カセットは古くて使い勝手が悪いというイメージがあります。しかし、今回使ってみてそれが間違いだと気づかされました。

 レコードの様な暖かくて柔らかい音を場所を選ばずに聴けるカセットウォークマンは最高です。特に旅行みたいな特別なシチュエーションにはぴったりでした。今後も旅行にカセットウォークマンを持って行こうと思ってます。

 最後にカセットの販売店ウォークマンを修理して販売しているヤフオクの出品者等をご紹介しておきます。是非、旅行にカセットウォークマンを連れて行ってみて下さい。

・waltzワルツ(店頭のみ販売)http://waltz-store.co.jp/
HMVレコードショップhttp://recordshop.hmv.co.jp/
ヤフオク「yoko8391出品リスト」https://auctions.yahoo.co.jp/seller/yoko8391?select=22
*オークションの利用はご自身の責任でお願いします。ちなみに私が購入した出品者のリストです。

土佐西南大規模公園(とささいなんだいきぼこうえん)

 足摺岬(あしずりみさき)

香川県から行く青春18きっぷの旅:2017年夏:ムーンライトながらに乗りに行こう!【3】

 「香川から行く青春18きっぷの旅」2017年夏編も今回の記事が最後です。香取神宮から東京駅に着いた後は「ムーンライトながら」の下り(東京駅→大垣駅)が出発する8番ホームへと向かいます。(2017年7月時点)8番ホームの電光掲示板を見ると当然と言えば当然ですがムーンライトながらの名前が表示されています。

 やはり満席です。私がムーンライトながらに乗車したのは2017年7月22日土曜日です。やはり平日よりも休日の方が指定席券は取りにくいみたいです。

 問題の香川県からどうやってムーンライトながらの指定席券を取るか?」ですがJR西日本が運営する「e5489」を利用するのが一番です。e5489とは切符のインターネット申込サービスです。登録、利用料は無料です。JR西日本のサービスですが、切符の受取はJR髙松駅に設置されている「みどりの受取機」、「みどりの窓口」で受け取ることができます。

 私はこのサービスを利用して指定席券を入手しました。事前にe5489でムーンライトながらの指定席券を申込、クレジットカードで決済しておいて東京へ行く前にJR髙松駅の受取機で切符を受け取っておくという流れです。

 e5489の「通常申込」は乗車日の1ヶ月前からできますが、さらにその1週間前の乗車日を「事前申込」できます。事前申込とは事前申込した日が「1ヶ月前」になったら自動的に申込が行われるサービスです。「通常申込」は申込結果が瞬時に分かるのに対して、「事前申込」は事前申込した日の1ヶ月前にならないと申込結果が分かりません。事前申込をしたれど数日後、確認したら満席で切符が取れていなかったということもあります。

 例えばこの記事を書いている本日、9月17日なら10月17日までが「通常申込」、18日から24日までが「事前申込」です。ですので本日、10月24日の列車を事前申込すると申込結果が分かるのは9月24日となります。さらにe5489には営業時間があります。時間は5時30分から23時30分まで。この時間以外は切符を申込できません。 

 そしてムーンライトながらは人気があるので「事前申込」が可能になる日の5時30分に申し込む必要があります。これを逃すと指定席券を取ることは難しいと思います。事前申込にも順番があるからです。

 切符を取るまでに手間がかかりますがこの手順通りにやってもらえば、ほぼムーンライトながらの指定席券を手に入れることが出来ると思います。興味がある人はチャレンジしてみて下さい。ムーンライトながらは主に青春18きっぷ利用期間のみ運行される列車です。全席指定。青春18きっぷの他に指定席券(520円)が必要です。青春18きっぷの利用開始日の1.5ヶ月前位になるとムーンライトながらに関する情報が出てくるのでJRのHPやTwitterで運行日を調べて下さい。

www.jr-odekake.net

 東京駅構内にはアクセンチュアの広告が展開されていました。アクセンュア。名前だけは聞いたことがある外資コンサルティング会社です。外資の広告でここまで大規模なものはやはり東京以外、見かけません。こういう広告は東京駅ならではですね。

 そうこうしている内にムーンライトながらがホームに入線してきました。車両のことはよく分かりませんがクラシックな車両です。

 これがムーンライトながらなんですね。今まで乗ったことがないタイプの車両です。やはり人気があるらしく私以外にも沢山の人が写真を撮っていました。

 これが車内です。座席は特急列車とあまり変わらない感じでした。乗り心地は高速バスと比べると座席への振動が少ない分、遥かに楽でした。足を幾らかは伸ばせるのも助かりました。ただ熟睡できるかというとそんなことは無く、疲れは残ります。ムーンライトながらには車内販売や自販機はないので飲料やお菓子なんかを買っておくといいと思います。

 車内には関西方面に観光に行くと思われる年配のグループもいて会話を聞いているとなかなか面白かったです。関西(厳密にには東海ですが。)まで電車で格安に行けるムーンライトながら利用者の裾野がかなり広いことを再認識しました。

  ムーンライトながらの行き先パネルを撮影してみました。思えば夜行列車に乗ったのはこれが初めてでした。新幹線が整備されたり、飛行機の運賃が安くなったりと夜行列車を取り巻く環境は年々厳しくなっていて、いつかムーンライトながらも廃止されるかもしれませんが、その前に乗れてよかったです。

 大垣駅(岐阜県)まで行かずに名古屋駅で下車しました。ここからJR四日市駅(三重県)まで行きたかったからです。三重県四日市市三重県で一番大きな都市なのでそこをみてみたいんです。そのことはまた別の記事で書くかもしれません。

 長い記事を読んでいただいてありがとうございました。以上で「ムーンライトながらに乗りに行こう!」シリーズは終了です。今回の旅でかかった費用(食費除く)は18419円でした。内訳は1回目の記事を見て下さい。

 約1万8千円で髙松から東京、東京から髙松まで帰って来られました。髙松・東京間の高速バスでも片道1万円位しますからそれを考えるとかなり安いと思います。旅行は高くつくと思われがちですが工夫するとこんな風に少し安くできます。

 香川県に住んでいてもムーンライトながらに乗れます!安く旅行を楽しんでみてください。

ムーンライトながらに乗りに行こう!】1回目記事

tanalog.hateblo.jp

ムーンライトながらに乗りに行こう!】2回目記事

tanalog.hateblo.jp