たなろぐ

安く旅行するのが趣味。

四国みぎした55フリーきっぷ:2日目編・その2

 2日目編・その2です。四国みぎした55フリーきっぷの旅もいよいよ佳境です。(^_^)まずは岩崎弥太郎生家を後にして安芸駅へと向かいます。レンタサイクルもここで返却します。

 時間的に次の目的地が最後になりそう、、、どこ行こうか、、、?と悩んだ結果、美術館の絵金蔵(えきんぐら)に決めました!絵金蔵は安芸駅(あき)から西に進んだ土佐くろしお鉄道「あかおか駅」近くにあります。ということで電車に乗ってあかおか駅まで向かいま〜す!

 とその前に安芸駅に隣接するちばさん市場で買ったオススメのお土産を紹介します。(^_^)v小松柚粋園(こまつゆすいえん)の「ゆずの香味」です。これはゆずの果汁に砂糖、はちみつを加えたシロップです。私は普段お土産は買わないんですが鮮やかなグリーンのパッケージに惹かれて思わず買ってしまいました。(^_^)

 このシロップをお湯で数倍に薄めるとゆずドリンクの出来上がりです!肝心の味ですがコンビニで売っているホットレモン(ホット飲料)より、ゆずの香味で作ったものの方がずっと美味しかったです。グルメレポが苦手なので上手く表現できませんが酸っぱすぎず、甘すぎずで味のバランスが絶妙でした。(^_^)vドリンクだけじゃなくてヨーグルトに入れるのも美味しそうです。ちばさん広場に立ち寄ったら探してみてください。(^_^)

 あかおか駅から歩いて10分位の所に絵金蔵はあります。絵金蔵は幕末から明治にかけて生きた高知県出身の絵師・弘瀬金蔵(ひろせきんぞう。通称:絵金)の作品が展示されている美術館です。

 弘瀬金蔵(ひろせきんぞう。通称:絵金)の詳しい説明はWikipediaに譲りますが、簡単に説明してみます。絵金は庶民出身ながら絵画の才能に恵まれ、江戸留学、有力絵師グループの狩野派加入、土佐藩家老御用絵師任命という当時の絵描きの頂点を極めた男でした。今でいうと橋本徹氏、田中将大氏といったところでしょうか。しかし、贋作事件(真偽は不明)に関わったことがきっかけで華々しいキャリアを失い高知県内を彷徨うことになります。そんな中たどり着いたのがこの絵金蔵がある赤岡でした。そしてこの地で芝居絵を描くようになります、、、

  どうですか?絵金に興味を持って貰えました?頂点からどん底まで落ちた男が書く絵がどんなものか見たいと思いませんか?それが見られるのが絵金蔵なのです。(^_^)

    美術館内は写真撮影ができないので拙い私の文章で説明させてもらいます。(^_^;)グーグル画像検索で絵金を検索したアドレスも載せておきます。

絵金 - Google 検索

 この美術館は面白い造りになっています。というのも美術館が保管する芝居絵は近くの神社のお祭り、須留田八幡宮神祭(するだはちまんぐうじんさい)の夜間、外で展示されるんですが展示室はその様子を再現した造りになっているんです。

 そういうわけで展示室は夜の様に薄暗いです。勿論、そのままではよく絵を見られないので小さなLED電球が付いた手持ち行灯で絵を鑑賞します。LEDの微かな光りにぼんやりと照らし出された絵は非日常を感じさせてくれます。芝居絵はダイナミックなタッチなので水墨画のように明かりが足りずよく見えないということはありません。ただ作品保護のため展示室に飾られているのはレプリカです。(^_^;)

 だだし保管されている芝居絵23枚の内、2枚だけはホンモノを見られます。(月1度展示替え。)ただし、、、2回目ですが。鑑賞は壁に設けられた穴からです。(^_^;)この美術館、展示方法がとにかく変わってます。面白い見せ方ですが少し残念です。作品保護上、致し方ないんですが。

 ここまでくると毎年7月に開催される須留田八幡宮神祭に行きたくなりますよね。夜店が出る絵金祭りも芝居絵が展示されるのでそちらもよさそうです。

 美術館に飾られた芝居絵は狩野派の画風と大きく異なっています。ここから、過去の華々しい栄光にすがることなく新しい土地で新しい道(画風)に挑戦した絵金の生命力を感じずにはいられませんでした。訪れたかいがありました。

 絵金蔵。どうだったでしょうか?興味があれば是非、足を運んでみて下さい。絵金の絵の素晴らしさだけではなく、絵金に絵を依頼できる程の資金力と高いレベルの審美眼を持った人々が地方にもいたということも分かりますよ。(^_^)

 次回でいよいよ最後です。(^_^)

・小松柚粋園(こまつゆすいえん)

http://yu-zu.net/

・絵金Wikipedia

弘瀬金蔵 - Wikipedia

・絵金蔵、グーグルマップ

https://goo.gl/maps/eFv2XfxvhMA2

・絵金蔵HP

www.ekingura.com