たなろぐ

安く旅行するのが趣味。

自然とふれあえる。パトリック・ブランの新山口駅。

  私は香川県に住んでいます。香川県は田舎です。よく田舎には自然がいっぱい。田舎に住んでいる人は自然とふれあっている。といった声をインターネットやテレビで見かけますが、田舎に住む殆どの人にとって自然は身近なものではありません。

 だって、都会と同じ様に大多数の人がオフィスや工場で仕事をしているからです。むしろ会社と家の往復に車を使っている分、都会の人より自然から遠い環境にいるかもしれません。

 そんなわけで、やはり田舎に住んでいても自然は遠い存在です。でも気軽に自然とふれあえる場所はないのかな〜?と思っていたら旅行で出かけた山口県でぴったりな場所を見つけました!今回はそれについて書いてみます。

 その場所は山口県新山口駅にあります。新山口駅は新幹線と在来線が停車する駅です。この駅の改札外に広がる「新山口駅南北自由通路」がとってもイイんです!まずは写真を見て下さい。自由通路の片側の壁が緑化されてるんです!モリモリと力強く植物がはえてます。のっぺりとした壁面緑化ではなくて立体的なところがまたイイ!

 この壁面緑化(垂直庭園とも言われています。)を設計したのはパトリック・ブランという人物。なんと!金沢21世紀美術館にも彼が設計した壁面緑化があります。規模は新山口駅の方が大きくて見応えがあります。

 駅で気軽に自然とふれあえるなんて。普段利用する駅がこんな駅だったら最高ですよね。仕事で疲れて帰る時、ここを通れば少しだけ疲れがとれそうな気がします。いいなぁこの場所。車通勤でも駅の近くに住んでみたくなります。それくらい魅力的。

 反対側は半分は壁面緑化され、もう半分はベンチになっています。私が訪ねた日もベンチでくつろいでいる人がいました。こういうの、イイですよね〜。カフェのように利用できそうです。

 ベンチの足下を照らす照明は暖かな電球色。駅を使う人をほっとさせてくれます。

 通路にはこんなスペースも。まるで山深い場所から一部を切り取ってきたかのようです。ホント、綺麗で癒されます。それにしても贅沢なスペースの使い方ですよね。

 他には大型ビジョン、Yamaguchi City Visionが設置されています。大画面に映し出されているのはパトリック・ブラン本人です。映像を見ればこの場所のコンセプトが分かる造りになっています。アート作品ともいえそうです。

 大都市以外の駅でここまで整備している例は珍しいです。地方都市の駅としては別格の豪華さかと。山口県民の誇りといっても過言ではない駅ですね。スゴイ!

  パトリック・ブランの新山口駅。どうだったでしょうか?こんなにも気軽に美しい自然とふれあえる場所があるんです。こういう場所がもっと日本各地にできたらいいですよね。ストレスも減ると思うんですが。

 駅そのものが観光地です。山口県に遊びに行く際は是非、訪れてみて下さい。